
年を重ねるごとに
残暑の厳しさは増しているように思う
少なくとも
子供のころはこんなにも真夏日がこんなに多くはなかった
そんな残暑の厳しいある日
友人が遊びにやってきた
手土産は田舎で採れたという山盛りのフルーツだった
パイナップルやマンゴーなどの
新鮮なトロピカルフルーツは
このうえなく甘くてジューシーだ
マンゴーやキウイは
大人になって初めて食べたもんだと思っていたが
友人がくれたトロピカルフルーツは
なぜか“懐かしい味”を感じさせた
ふと子供のころの記憶が蘇る
家族でデパートに出かけたときに
何よりも楽しみだったのは
フルーツパーラーへ行って
大好物のミックスジュースを飲むことだった
そういえば、
子供のころにはあんなに好きだったのに
大人になってからはまるで飲まなくなったな…
友人がくれたフルーツは
あのときのミックスジュースの味がしたのかもしれない
大人になって初めて食べたと思っていたフルーツは
子供のころの大好物だったのだろうか
誰にも忘れられない味があるものだ
それは、忘れていた記憶とともに蘇ることもあるんだな
自分にとっての新鮮なフルーツの甘さは
夏の暑さを忘れさせる懐かしい味となった

