暮らしのワンポイントアドバイス

第13回 抜かりナシ! めざせ、シミ抜き達人

シミは、「色を含んだ汚れ」なので、あわてて、おしぼりなどで拭いたりするとかえって生地に色が入り込み、汚れを広げることになりかねません。外出先では、強くもんだりこすったりしないこと。応急処置をして帰宅後、正しい方法で、じっくりとシミを撃退しましょう。シミは、水溶性・油溶性・その中間の水油性に分類されますので、シミがどのタイプかを見きわめて、それぞれに適した処置をすることが大切です。

外出先で シミになりそうなときの応急処置
1. 生地をチェック 目立たないところを水で濡らして、おしぼりで拭いて色移りがないか、にじまないか、乾いた後に生地が乱れないかを確認。もしも1つでもクリアしなければ専門家に任せるのが無難。
2. 付着物を除く シミの種類によるが、まずは付着したものの量を減らす。油分は繊維へしみ込むまでに時間がかかるので、気づいたら即、ティッシュで油分をつまみとる。こするのは厳禁。
3. 吸着させる 水溶性ならば、乾いたハンカチやティッシュペーパーなどをやさしくシミの表裏に当てて水気を吸いとる。
4. 薄める ハンカチなどで当て布をして、よくしぼったおしぼりでシミを軽くたたくようにぬぐう。
帰宅後・家庭で こんなシミには、この方法 ※応急処置は済ませておきます。
〔水溶性〕水でほぼ抜ける

お茶・コーヒー・しょうゆ・酒類・果汁・水性塗料など

処理法 色を移しとる…シミのついた側(布の表)を上向きに置いて、その下に白い当て布をしいて、水を含ませたブラシでトントンと軽くたたき、色を当て布に移しとっていく。ただし、生地が厚いものはシミがついた側をたたいても布の厚みで色が抜けないので、布の裏側を上向きにして。 まだ色が残っていたら…シミに固形せっけんをぬって10分ほど放置した後、ブラシでたたく。果汁(ジュース)やワインの場合は洗濯用の中性洗剤を使って、同様に。赤ワインは、「アルコールにはアルコール」で、最後にエタノールを吹きかけるのがポイント。

〔油溶性〕油には油を!ベンジンが効果的

バター・マヨネーズ・チョコレート・口紅・ファンデーション・油性塗料

処理法 油を移しとる…シミのついた側(布の表)を上向きに置いて、その下に白い当て布をしき、ベンジンを含ませたブラシでトントンとたたき、油分を当て布に移す。生地が厚い場合は、布の裏側を上向きに。口紅やファンデーションは、ベンジンを十分にとばしてからブラシに少量の水を含ませてシミをたたき、固形せっけんをぬって10分ほど放置した後、再びブラシでたたく(これを色が消えるまでくり返す)。油性ボールペンは洗浄力の強い、住まい用の洗剤を使うのも手だが、布への負担が大きいので適当なところで妥協を。
輪ジミができたら…少量のベンジンを含ませた布で輪を放射線状に拭く。

〔水油性〕水と油、どっちが多い?

ドレッシング・ケチャップ・ラーメンの汁・牛乳・アイスクリーム・乳液など

処理法 水分が多ければ水溶性の応急処置を、油分が多ければ油溶性の応急処置を。その後、台所用の中性洗剤を薄めた液をブラシに含ませてたたく。

おしゃれ着を長持ちさせよう ―気をつけたい素材―
麻

水には強いが、濃色に染めてあるものは摩擦するとささくれ立って、色が白っぽくなる。

シルク

水に弱く、濡れると部分的に生地の織りが乱れてシミ状に。これは生地の組織が変化したもので元に戻すことは無理。ネクタイは濡れたおしぼりなどでこすると繊維が白化する。

混紡

ストレッチ素材として使われるポリウレタンは熱に弱いので、アイロンはかけないこと。

漂白剤の効果は確か?

シミが残ってしまったら、塩素系ではなく酸素系漂白剤を利用してみましょう。40℃以上の温度に耐えられる素材ならば、40℃程度のお湯に漂白剤を入れて30分くらい浸けておきます。また、漂白剤はすでに黄ばんでしまったものに使うよりも、黄ばむ前から使うほうが皮脂を分解する効果がより高いのです。衣替えシーズンで衣類をしまう前に、漂白剤を加えて洗濯すると、黄ばみの予防になります。
※漂白剤を使うときは注意事項を必ず確認してください。

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