この時期に七草粥を食べると1年間病気をしないと言われています。この風習の原形は中国から伝わったもので、日本では平安時代に宮中で米、粟、きび、ひえ、みの、ごま、小豆の7種の穀物で粥が作られました。その後、春先に採れる野菜を入れるようになり、江戸時代には市民に定着。その種類や風習は地域によって異なりますが、正月のごちそうや酒で疲れた胃に、消化不良や胃酸過多に効果的な七草を食べるということは理にかなっているようです。
田んぼや湿地に自生するセリ科の多年草。名前は、競り合って生えることに由来する。若葉は香りがよく、夏には花が咲く。水ぜり、田ぜりの2種類がある。 効用 増血、降圧作用、整腸、食欲増進など |
荒れ地や道端に自生するアブラナ科の越年草。春先に花が咲き、夏は枯れてなくなることから「夏無(なつな)」と呼ばれ、変化した。通称「ペンペングサ」。 効用 目の痛み・充血、下痢、肝臓病など |
田畑や道端などに自生するキク科の越年草。別名「ハハコグサ」。草全体が白い毛で覆われている。昔、草餅はヨモギではなく、ごぎょうで作られていた。 効用 咳止め、吐き気、解熱など |
道端などに自生するナデシコ科の越年草。「ヒヨコグサ」とも呼ばれ、タンパク質やビタミンが豊富。春から夏にかけて白い五弁の花が咲き、その花も食べることもできる。 効用 利尿作用、浄血作用、歯ぐきの腫れ・出血など |
田のあぜ道などに自生するキク科の2年草。七草でいうほとけのざとは、「タビラコ」や「コオニタビラコ」のことを指す。葉が放射線状に生え、春に黄色い花が咲く。 効用 歯痛、解毒、健胃効果など |
すずなはカブ、すずしろは大根のこと。七草粥では葉の部分を使用するが、根の部分にはビタミンCや消化によいジアスターゼを多く含んでいる。 効用 食欲増進、胃酸過多、胸やけなど |
※ 毒セリなど七草に似た有毒な植物もあるので、摘み草をする場合は十分な注意が必要です。
春の七草が薬膳として食べるものなら、秋の七草は眺めて楽しむもの。中には食用や薬に使われるものもありますが、特に何かをする行事はなかったようです。
ハギ、ススキ、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウ
最近ではスーパーなどで七草粥のセットが売られ、手軽に作れるようになりました。七草以外にもカブや大根の根の部分やニンジン、卵などをプラスして、現代風七草粥を作ってみてはいかがですか。
作り方(4人分)
(1) 米(1/2カップ)を研ぎ、水気を切っておく
(2) 七草をさっと下ゆでして、細かくきざんでおく
(3) 鍋に水(4カップ)と(1)の米を入れ、強火にかける。沸騰したら弱火にして、20~30分炊く

